BENRY[ベンリ―]

法学の予習ノート

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

訴状の試作

訴状 ○○裁判所 原告 X 被告 Y 売買代金請求事件 第1 請求の趣旨 1 被告は、原告に対し、450万円を支払え 2 訴訟費用は被告の負担とする との判決及び仮執行の宣言を求める 第2 請求の原因 1 原告は、平成29年7月2日、被告に対し、高級外国自動車を450…

民事訴訟の概観

訴額よりも大きい金額を裁判所が認定することはできるか 民事訴訟は、実体法である民法を実現する手続であることから、私的自治の原則が妥当する。そして、それは訴訟物レベルにおいては、処分権主義として作用する。 したがって、裁判所は、通常の民事訴訟…

債務の種類

割引現在価値と法定利率 逸失利益の割引現在価値について、高率の法定利率によって計算すると、逸失利益の算定が少なくなる。なぜならば、割引現在価値は、 (将来のある年の発生金額)÷(1+(法定利率))^(現在から当該年までの年数) となるからである。…

行政法の導入

林試の森公園事件 第1審(東京地判平14.8.27、藤山コート) 「行政庁にこのような公用負担を課する権限を与える理由としては、戦前から、行政庁が権力的手段を用いずに一般私人のなし得ると同様の手段をもっては行政目的を達成できない場合において、その目…

株式会社の機関

株主総会が決議できるもの 非取締役会設置会社 非取締役会設置会社においては、株式会社に関する一切の事項について決議をすることができる(295条1項)(株主総会の権限) 取締役会設置会社 取締役会設置会社においては、法律又は定款に規定する事項につい…

任意捜査と強制捜査

任意で出頭した後の取り調べ 自らすすんで警察署に出頭したため、強制の処分には当たらず、任意捜査として許容される。取調室においても、事前に予告した横領事件についてのものであるためとりたてて問題はなく、捜査比例の原則等に鑑みて取調べについて違法…

債権総論のはじまり

境界線の間違い C→A ・所有権に基づく妨害排除請求 ・不当利得返還請求(703条)、不法行為に基づく損害賠償請求(709条) ・果実がなく、また、善意と思われることから、190条の請求はできない A→B ・はみ出した部分についても、他人物売買として有効(560…